寺内町・道成寺ツアー

 寺内町・道成寺ツアー班は、寺内町周辺班と道成寺周辺班に分かれて活動。

目的は、日高地方の良いところをより深く知ってもらうこと!

ここでは、ツアーで周る場所について紹介します!

寺内町の周辺地域

寺内町とは?

   門前町であり、お寺を中心に栄えた町。しかし、門前町は観光が中心なのに対して、寺内町は攻められることを前提として、防御力を高めた町。

*下川はお城でいうお堀

*道も角が多く曲がりくねっている ひと工夫が多い

小竹八幡神社

   元は紀伊徳川家の祖、初代紀伊藩主徳川頼宣の別荘であった。そのため、この地域では税が免除され、多くの者が移り住み、町ができた。そして、この神社の狛犬は親子という珍しいつくりになっている。また、御坊祭は四つ太鼓や獅子舞、屋台に踊り、そのほか様々な出し物があり、毎年多くの観客を魅了している。

ちなみに・・・四つ太鼓は下川や日高川を中心に江戸時代、栄えた廻船問屋を通して瀬戸内地方から伝わったとされている。

浄国寺

 日高別院が建てられる前の建物で、もとは薗坊舎。

*「日高別院」を参照

日高別院

   1540年、亀山城主湯川直光により吉原坊舎が建立されたが、その後、豊臣秀吉による紀州攻めで焼失した。そして、薗浦に仮堂として、薗坊舎(現在の浄国寺)が建てられた。そして、その後薗坊舎を移し日高坊舎、現在の日高別院ができた。日高坊舎は「御坊様」と呼ばれ、御坊市の由来になった。また境内にある大銀杏は樹齢400年で、県の天然記念物に指定されている。秋には紅葉し、とてもきれいだ。

*阿弥陀如来像の伝説あり

旧中川邸

   昭和初期に建てられ、裕福な家庭であったことから当時としては珍しいつくりも多くみられる。当時の家100件分の費用をかけて作られたとされている。

堀川屋野村

 すべて国産の材料を使い、伝統的な手法で三ツ星醤油を作るお店。弁柄の格子も風情がある。

田中味噌醸造元

 紀州金山寺味噌を作るお店。

レンガ塀

 日高紡績のレンガ塀で、第二次世界大戦における空襲を受け、その痕跡が今も残っている。

茶免地蔵

 お地蔵さまは寺内町では道しるべや玄関としての役割もあり、茶免地蔵は寺内町の南におかれていた。

(現在は移転されている)

有田屋

 昔ながらの和菓子屋さん。看板は右から左の横書きになっている。店内は落ち着いた雰囲気になっている。

感想

 ツアーを作成していく中で、自分たちを住む町を誇りに思えた。しかし、ツアーを作成したとしても、工夫しなければ興味を持ってもらえないので、考えることが難しかった。また、外国の方に向けての案内内容を英語に直すことが思った以上に大変だった。               寺内町・道成寺ツアー班(寺内町) 班長


道成寺の周辺地域

道成寺

 道成寺は御坊市のある歴史人物と深く関わっている。その名も宮子姫。彼女は第42代文武天皇のお妃となり、第45代聖武天皇のご生母となられた方。7世紀後半、九海市の里(現在の御坊市)でお生まれになったと伝えられていて、『宮子姫物語』が受け継がれている。宮子姫は生まれてからなかなか髪が生えなかった。ある日母が観音様を見つけ毎日祈り続けていると美しい黒髪が生えてきた。その観音様に感謝の意を込めてお祀りする場所として道成寺は建てられたそうだ。

仁王門

 仁王門は重要文化財に指定されている。階段数は多く、62段の石段でできている。実はこの階段は上りやすく、また下りやすいといわれている。創建時の中門にあたるところに建っている仁王門。平成5年に塗り替えられ、新しく見える。

七不思議

 1300年の時を経る間に生まれた不思議の数々を、現在は『七不思議』として人々に受け継がれている。境内からのメッセージとはいったいどのようなものなのだろうか…

1.石段の不思議 

  階段が上り下りしやすいのはなぜ?

2.仁王門の不思議

  配置にも意味がある!?仁王門の謎

3.三重塔の不思議

  歴史ある三重塔が伝えてくれるものとは…

4.鐘楼の位置

  桜が教えてくれる初代鐘楼の位置とは…

5.御開帳と秘仏

  秘仏が私達に与えてくれるもの

6.娘道成寺の人気

  人気になったのはある人のおかげ。その人とは?

7.無き鐘響く道成寺

  たとえ音がなくとも…。心に響く鐘の音

縁起堂

 実は道成寺には『宮子姫物語』のほかにも受け継がれている物語がある。それは『安珍清姫』という物語。ここではその物語を絵ときを使って知ることができる。

宝仏殿

 宝仏殿には現在の御本尊である千手観音、日光菩薩、月光菩薩の国宝三体や重要文化財に指定された二十数体の仏像を手が届くほどの距離で見ることができる。千手観音は日本で1,2番目に古いものだ。

本堂

 701年に創建された講堂が650年ほど使われ、南北朝時代に今の本堂に作り替えられた。その後もう一度解体修理が行われた。一番古く、またそこから歴史を感じられる。

 道成寺は『安珍清姫』の物語で、大きく関わるつりがねの形をした、「つりがね饅頭」という商品が有名です。白あんと黒あんがあり、両方おいしいので是非食べてみてください。

感想

 ツアーを作る中で「自分達の住む地域にはこんなものがあったのか!」と発見したり、地域について知ることができて良かった。また、このような地域PR活動に参加する機会というのは、なかなかあるものではないので、非常に貴重な経験であると思う。そして大変なことや、難しいことはたくさんあるが、みんなで協力してできたので非常に達成感があった。                                                                    寺内町・道成寺ツアー班(道成寺) 班長